年齢: 57歳 性別: 男性 身長: 1.54 m最初の体重: 99.25 kg最初のBMI: 41.80 kg/m²最終体重: 67.85 kg最終BMI: 28.60 kg/m²
2型糖尿病でメタボリックシンドロームの57歳の男性は減量して健康状態を改善するために栄養指導を受けに来た。
体重体重は一年間かけて継続的に31.00 kg減らされた。
体脂肪量体脂肪率はこの間徐々に減らされていった。最終測定ポイントは正常範囲内。
骨格筋量骨格筋量もこの間減ったが体脂肪量に比べて 3.00 kg未満であった。総減量31.20kgに比べて問題にならない数値である。
体組成チャート
体脂肪量の減少は体組成チャートでも簡単に見られる。患者は正常範囲を大幅に超えた肥満領域からスタートする。測定ポイントは徐々に高い筋肉量のレンジに到達する。除脂肪量 (骨格筋量、体水分量) はほとんど落ちずほぼ保たれている。
体重の減量は薬の量を減らすことを可能としメタボリックシンドローム状態を改善し治療の目的を達成した。
seca mBCA での体組成測定で治療が正しいコースを進んでいることが裏付けされる。体組成チャートで理想的な減量であることが特に明らかになる。患者は一年強で 31.00 kg 減量した。減量に伴い骨格筋量の減少は比較的少なく(2.80 kg)、相対的な体脂肪量は劇的に減少した (22.30 %)。骨格筋量の減少が少なく、体脂肪量の減少が著しいということは健康的な減量であると言える。
患者は健康的な減量により体脂肪量を減らし (seca mBCA を使って評価できるもの)、代謝状況を改善することができた。
年齢: 37歳 性別: 女性 身長: 1.76 m最初の体重: 146.40 kg最初のBMI: 47.30 kg/m²最終体重: 125.70 kg最終BMI: 40.60 kg/m²
2型糖尿病で深刻な肥満 (BMI 47.30 kg/㎡) の37歳女性が 9.50 % の高いグリコヘモグロビン ( HbA1c) 値を示している。患者は定期糖尿病検診で、HbA1c値を正常化させる目的で、運動量を増やし、食習慣を変える様アドバイスされる。
体重2.5ヶ月未満で患者は 20.00 kg 以上減量した。
体脂肪量しかし体脂肪率はほんの少ししか減らず、1月から2月末の間は若干増えた。
骨格筋量反面筋肉量は大きく落ちた。減量の過程で筋肉量は 6.60 kg、全体で 20.70 kg 減量したうちの1/3近く、減った。
体組成チャート体組成チャートはその間体組成を改善することができず、非健康的な減量であることを表している。測定ポイントは下方向 (体脂肪量の減少) に移動するべきところ、より左へ (除脂肪量の減少)、筋肉量が少ない方向へ、移動した。
治療の目的は HbA1c 値が下がったことで達成された。
しかし seca の mBCA の体組成測定で減量は速度が速すぎたことがはっきりし、筋肉量の相当な減少により非健康的な減量と分類される。これと基礎代謝率の減少はまた体重がすぐ戻ってしまうこと (ヨーヨー効果) を表している。
この例によって得られた情報は治療の目的は HbA1c 値のみを考慮するのではなくそれ以外のものも考慮に入れるべきであるということ。治療を続けるに当たり、運動量を増やし、筋肉量を維持することも食習慣を変えることに加えて必要である。
seca mBCA で時間の経過とともに体組成を測定することが非健康的な減量を発見するのに役に立つ;治療を続けていく上で非健康的な減量は適切な測定で修正される必要がある。
HbA1c値その間HbA1c値を減らすことはできた。減量はこの値に対してはプラスの影響があったと言える。